小泉今日子・ペヤンヌマキ 初のタッグ!「ピエタ」をリーディング上演!石田ひかり、峯村リエも出演

2020.10.13


18世紀のヴェネツィアを舞台に、身分や立場を越えた女たちの交流と絆を描く
大島真寿美「ピエタ」をリーディング上演!

10月1日から本多劇場(下北沢)で開催されている小泉今日子が代表を務める「明後日」が企画する『asatte FORCE』。トップバッターをつとめたブス会*「女のみち2020~アンダーコロナの女たち~」を始め、連日色とりどりの演目が上演されているが、興行の最終日となる10月18日に上演されるのは「ピエタ」リーディング。

原作は大島真寿美による同名小説。18 世紀ヴェネツィアを舞台に作曲家ヴィヴァルディを取り巻く女性たちの姿を描き、2012 年本屋大賞第3位に選ばれた。

脚本はペヤンヌマキ(ブス会*)、演出はペヤンヌマキ・小泉今日子。本来「asatte FORCE」の期間の本多劇場はこの「ピエタ」を二人の共同演出で上演予定だったが、コロナ禍の影響により延期された。再開時期は未定だが、将来の本公演に向けて、小泉今日子・ペヤンヌマキによるタッグ初の作品となる。

出演は石田ひかり、峯村リエ、小泉今日子。美しい音楽が流れるヴェネツィアで運命に弄ばれながらもささやかな幸せを探し始める女性達の愛の物語を、3人の女優が朗読で紡ぐ。

音楽・演奏に多彩な楽器をあやつる演奏家・アーティストでありブス会*「エーデルワイス」「男女逆転版・痴人の愛」でペヤンヌマキの信頼も厚い、向島ゆり子の参加も発表された。ヴィヴァルディをイメージした楽曲も新作され、朗読とともに生演奏される。チケットはローソンチケットで発売中。

音楽・演奏:向島ゆり子

あらすじ

18世紀、爛熟期を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児を養育するピエタ慈善院で〈合奏・合唱の娘たち〉を指導していた。時は経ち、嘗ての教え子エミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。そして一枚の楽譜の謎に、ヴィヴァルディに縁のある女性たちが導かれていく……。ピエタで育ちピエタで働くエミーリア、貴族の娘ヴェロニカ、高級娼婦のクラウディア…清廉で高潔な魂を持った女性たちの、身分や立場を越えた交流と絆を描く。運命に弄ばれながらも、ささやかな幸せを探し続ける女性たちの物語。「少女だったことがある全ての女性に捧ぐ―」

小泉今日子 コメント


大島真寿美さんの「ピエタ」という小説に出会ったときに、物語の素晴らしさに感動しました。これは、たくさんの方に伝えたい物語。しかし18世紀ヴェネツィアの物語は映像では実現が難しい。もちろん、イタリアでイタリア人をキャスティングすれば可能ではあるのだが(笑)。そんな時、より自由度の高い舞台なら実現可能だ!と閃き、ずっとチャンスを伺っていました。ペヤンヌマキさんに脚本の執筆をお願いし、二人で演出をすることを決め、スタッフィングもキャスティングも決まり、打ち合わせを重ね、諸準備を進めていました。そんな中、公演の発表目前で新型コロナウイルスに見舞われてしまいました。スタッフ、キャストにはいつか必ずリベンジさせて頂くことをお約束し、「asatteFORCE」という演劇フェス的な企画に切り替えましたが、そのお約束に血判を捺すような気分で今回のリーディングをイベント最後の日に上演させて頂きます。「ピエタ」まずはリーディングでお楽しみ頂ければと思います。

ペヤンヌマキ コメント


小泉今日子さんが長年温めてきた『ピエタ』舞台化の脚本と演出(しかも小泉さんと共同で!)のオファーをいただいた時、天にも昇る気持ちでした。というのも小泉さんが50歳で「明後日」というプロジェクトを立ち上げられた時、その志がなんて素敵なんだと秘かに自分の目標にしていたからです。

コロナウィルスの影響で、公演は発表目前で延期となってしまいましたが、今回なんとかリーディングという形で上演できることになりました。

原作の大島真寿美さんの小説『ピエタ』は18世紀ヴェネツィアが舞台です。孤児、貴族、高級娼婦という身分や立場の違う女たちが、導かれ絆を深めていくという物語は、私がブス会*で描いてきたテーマにも通ずる作品だとおこがましくも思っております。小泉さんと、石田ひかりさん、峯村リエさん、音楽・演奏の向島ゆり子さんという素敵すぎるメンバーでお届けできることが楽しみで仕方ありません。

数年後の本公演も絶対に実現させるんだという小泉さんの想いの詰まった公演です。ぜひお立ち合いください。