ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』屋良朝幸が「ありがとう」の言葉と共に綴る

2021.04.26

《日本で一番美しい言葉、それは「ありがとう」です。》
多くの日本人がそう 感じており、日本人の誰しもこの言葉に救われている。様々なアンケートでも、日本で一番美しい言葉に選ばれている。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、人生で出逢える全ての人の心が和やかになる。そして、伝えた本人も幸せな気持ちになれる、まさに魔法の言葉。
本作品は、この「ありがとう」の言葉とともに、これまでに数々の脚本・演出を手がけるモトイキシゲキ氏が、震災後に現地での取材を通じて実際にあった出来事をもとに、今回の上演のために新たに音楽劇として台本を書き下ろした作品。

あの未曾有の震災から10年が経ち、今もまだ震災地の皆さんをはじめ、多くの人々の傷は癒えていません。そして、昨年からのコロナ禍で、さらに多くの人々の心は冷え込んでしまった。その余波はまだまだ続くが、明日に向けて歩かなければなりません。あの日、あの時、救われた命。そして、あの時に言えなかったお礼の言葉、時間と共に積み重なった気持ちも合わせて、幸せな気持ちになれる「ありがとう」というまさに魔法の言葉を伝え、震災に関わった多くの人たちの気持ちに寄 り添い、エールを送るためにも、本作を上演。

 

あらすじ

東日本大震災から10年が経った。多くの人々が被災し、人々の人生は、それを境に変わってしまった。年月は流れ、街の様 子は少しずつ復興へと向かったものの、人々の心の傷はいえることはなかった。震災で両親を失い、東京でダンサーになる夢をかなえようと故郷を離れた鈴木大樹は、度重なる辛い出来事にあい、思い悩んだ末に岩手・大槌町にある「風の電話」を訪 ねる。そして、故郷に帰ることを決心した大樹は、地元の食堂でアルバイトをはじめる。食堂には、週末になると大樹の高校時代の同級生たちが集まり、歌を歌ったり、話をするなど絆を深めていた。そして、震災によって叶わず幻となった高校の卒業式を10年目にして行う計画を立てるのであったが、その事で思いもよらない真実が見えて来る・・・。
故郷を離れた人、地元に残った人、それぞれの10年間をイキヌクことだけに懸命になり見えていなかった糸が、運命という力で 一つ一つ繋がり始める。