劇団おぼんろ第21回本公演『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』新キャストを迎えて2022年8月Mixalive TOKYOにて再演決定!さらに、講談社より書籍の出版も決定!

2022.06.14

本公演は2021年8月にMixalive TOKYOのTheater Mixaで上演された『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』の再演となる。新キャストに橋本真一、日向野祥、瀬戸祐介、大久保桜子、二ノ宮ゆいを迎え、役柄固定のミックスキャストで公演する。パワーアップした「瓶詰めリュズタン」を色々な組み合わせで楽しめる。また、本作品は講談社より書籍化され、8月11日(木・祝)に全国の書店及び、電子書籍で発売されることが決定した。本舞台では特典と書籍の付いたチケットも発売されるので、是非舞台も書籍もどちらも楽しんでほしい。舞台と共に小説も読むことで、より深く『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』の物語に潜り込めるはずだ。

 

あらすじ

トノキヨは、ヨボヨボシワクチャで老人だ。
夢も希望もないまま、何十年ものあいだ誰とも関わらず独りぼっちで生きてきた。
毎晩、次の日の朝が訪れることを心底嫌がり、朝目覚めると、早く夜が訪れ1日など終わればいいと願い続ける毎日を繰り返していた。

ある夏の夜、トノキヨのもとに、水色の少年が現れた。
少年は自らをクラゲと名乗り、小瓶を掲げて声を弾ませた。

「海を盗んできた!」

覗き込むと、小瓶の中には海が入っていた。
戸惑うトノキヨなどおかまいなしで少年が小瓶を床に叩きつけると、中からは海があふれ出し、ベッドは瞬く間に大海原に放り出されたのだった。

トノキヨは困ってしまった。
なぜならその晩トノキヨは、生きていることが嫌になって眠り薬をたらふく飲んだのだった。

海の世界で出会う、奇妙な仲間たち。
一刻も早く目覚めてまた眠り薬を飲みたいトノキヨは、そのためには遠い昔に提出し損ねた夏休みの宿題をおわらせなければならないと告げられ冒険に出る。

あなたは小学5年生の夏休み、何をしていましたか?

大人になりたかったわけではないのに、子供ではいられなくなってしまったすべてのあなたに贈る、風変わりなファンタジック冒険譚。

進もう、覚めては始まる夢の先まで。

 

劇団おぼんろとは

劇団おぼんろは大人のための寓話を紡ぎ出すことを特徴とし、その普遍性の高い物語と独特な舞台演出技法によって注目を集めてきた。主宰の末原拓馬の路上独り芝居に端を発し、現在は4000人近くの動員力を持つ劇団に成長。抽象舞台を巧みに用いるおぼんろは廃工場や屋形船、オリジナルの特設テントなど様々な場所でも公演を行い、どんな場所でもまるで絵本の中に潜り込んだようなエンターテインメントを紡ぎ出してきた。語り部の息遣いが聞こえ、温度さえも伝わる迫力に参加者(観客)は胸を高鳴らせ、日常を忘れて物語の世界に浸る。2019年にはサーカスパフォーマンスとの融合にも挑戦し、老若男女、国内外の観客から絶大なる人気を誇る。

 

<書籍情報>

『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』(著:末原拓馬 講談社刊)
予価:本体1400円(税別)
ISBN978-4-06-528749-1
192ページ 四六判 ソフトカバー
8月11日(木・祝)発売

<あらすじ>
「いいか、想像ってのはな、未来のためにするんじゃない、今を輝かせるためにするんだ」
死にたい男が喪失した過去。摩訶不思議なリュズタンの夢。
複雑に錯綜する子どもと老人のストーリーを、末原拓馬がていねいに紡いだ1冊。
あなたの心の底に眠っているわくわくが、きっと動き出す!!