舞台『巌流島』│横浜流星 インタビュー

自分の人生と照らし合わせながら、良い方向で武蔵像をつくりたい

横浜流星が宮本武蔵を演じる舞台『巌流島』が上演される。本作は、2020年7月から上演予定であったが、新型コロナウィルスの影響で全公演中止を余儀なくされ、今回は2年越しに上演が叶った。剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎による世紀の対決「巌流島の戦い」に焦点をあて物語を描く新作となり、演出を手掛けるのは堤 幸彦。今回の上演について横浜流星は「嬉しい気持ちが大きい」と明かした。


横浜「2年、自分も経験を重ねてきて、絶対に深みを増した武蔵を生きなければいけないと思っています。だから期待していてほしい。そして今回の上演では、2年前からキャスト・スタッフも少し変わりました。当時、共に稽古をした方々の想いもしっかりと背負い、新しいチームで一丸となって熱い作品をつくることができたらと思っています」

 

宮本武蔵という役を演じるにあたりキーになりそうなのは、脚本に描かれた「武蔵の内面」。

横浜「宮本武蔵という人は、調べれば調べるほどいろんな側面を持っているし、たくさんの俳優がさまざまに演じてこられた人物です。その中で、自分ならどう武蔵を生きるのかと考えると、僕が持っている武骨で男らしいイメージと、今作の脚本で丁寧に描かれている内面や葛藤を大切にしたい。稽古場で、演出の堤さんと話し合いながら、佐々木小次郎役の中村隼人さんと芝居をしながら、つくっていけたらと思います」

 

本作で武蔵の内面として描かれている感情は、空手で世界一の記録を持つ横浜自身も感じたことのある感覚だという。

横浜「この作品の武蔵は、人を斬ることで自分の存在意義を示してきたのだけれども、どこかに孤独を抱えています。その孤独は、強い人ならみんな持っているものではないかと思います。自分が空手をやっていた頃、まだ負けているときは、目指す場所があるからどんどん強さを追い求められるのですが、だんだん結果を出せるようになってくると、孤独を感じるようになりました。それは、強さゆえの孤独なんだと思います。今回は、自分が歩んできた人生とも照らし合わせながら、良い方向で武蔵像をつくっていきたいです」

 

佐々木小次郎を演じる中村隼人とは初共演となる。

横浜「ビジュアル撮影をしたときに、物腰は柔らかいけれども、内に秘めた熱いものを感じました。撮影で対峙すると気迫を感じたので、一緒にお芝居をするのが楽しみです。武蔵と小次郎としてどんな関係性が築けるのかワクワクしています」

 

巌流島の戦いというと、やはり期待するのは殺陣。

横浜「本格的な殺陣は初めてなので、僕にとってひとつの大きな挑戦です。リアルな殺陣になりそうなので、魂を込めてやっていけたらと思っています。そして、公演期間を動き続けられる体力づくりと、武蔵としての身体づくりもあわせてやっていきます」

 

約6年ぶりの舞台出演。

横浜「舞台に関してはまだまだ初心者という気持ちがあります。だから今回は、イチから教えていただく気持ちで臨みます。主演を務めますが、自分は声を出して引っ張れるようなタイプではありません。だけど自分の頑張りによって、背中で引っ張る存在になっていこうと思います」


構成/編集部
Photo/植田真紗美

※構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載
※写真は誌面と異なります。

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】
横浜流星
■ヨコハマ リュウセイ
’96年生まれ。神奈川県出身。テレビドラマや映画、CMに数多く出演。中学時代に空手世界一の経歴を持つ。