PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『海をゆく者』プレスコール&初日前会見よりコメントと舞台写真が到着!!

2023.12.07

撮影:細野晋司


小日向文世 高橋克実 浅野和之 大谷亮介 平田満 登壇!!
平均年齢70歳目前! 百戦錬磨の演劇界レジェンドで贈る「21世紀のクリスマス・キャロル」と評された愛すべきダメおやじたちの“クリスマスファンタジー”9年ぶりに開幕!!

 

2023年12月7日よりPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『海をゆく者』が開幕いたします。東京PARCO劇場を皮切りに、新潟、愛知、岡山、福岡、広島、大阪と巡演いたします。

『海をゆく者』はアイルランド演劇界をリードする気鋭の劇作家コナー・マクファーソンの出世作にして、代表作。ローレンス・オリヴィエ賞“BEST PLAY”、トニー賞“BEST PLAY”にノミネート、『21世紀のクリスマス・キャロル』と評され、世界中で上演されてきた傑作芝居です。日本では、演劇界を牽引する5人の名バイプレイヤーが、演出家栗山民也の元に結集し、丁々発止のセリフの応酬と円熟味あふれる絶妙なアンサンブルで、2009年、2014年に上演。大好評を博したPARCO劇場の傑作レパートリーです。

“PARCO劇場開場50周年シリーズ”のラストを飾る本作。ロックハート役は小日向文世、過去2公演で吉田鋼太郎が演じたリチャード役は高橋克実、アイヴァン役は浅野和之、ニッキー役は大谷亮介、シャーキー役は平田満が務め、平均年齢70歳を目の前にして、第一線で大活躍中の俳優陣の豪華競演です。

愛すべきダメ男たちのクリスマス・イヴ、最後に笑うのは、誰だ?!ポーカーゲームのごとく、百戦錬磨の名優たちが、「舞台」というテーブルの上で、「言葉」というカードを切りまくる。笑いとサスペンスに満ちた、丁々発止のスリリングなダーク・コメディ!

どうしようもないおやじたちの愛おしいばかりのクリスマスファンタジー。今冬、珠玉の名作が復活し、再び“聖なる夜の約束”を果たすために、あの男が帰ってきます。イヴの夜、命運を賭けたカードゲームを通して、酒浸りの男たちの人間模様が浮かび上がります。

開幕に先駆けて開催されたプレスコール&初日前会見のコメントと舞台写真が到着しましたので掲載します。

 

コメント

演出家:栗山民也
舞台での通し稽古が、今、終った。程よく熟したのか、ただ老化しただけなのか、なんともゆったりとしたいい感じの空気が流れていた。人間だけの手作りで出来上がったこの大事な作品を、何度も噛みしめる。芝居は、「生きもの」だと昔からよく言われるが、こんな素適な「生きもの」とは、そう出会えるものじゃない。2023年の冬を、共にパルコ劇場で!

小日向文世
本作の再演から約10年経って歳を取ったので、若い時と比べて丸くなったのか、このメンバーと一緒にいるだけで楽しかったです。来年1月末の千穐楽まで健康第一で体調を整えたいと思います。若い方々に観に来ていただけるかどうか不安ですが、平均年齢約70歳、一番若くて(高橋克実さんが)62歳というこの年代が5人も揃ったなかなか貴重な作品になっていると思いますので、是非観に来てください。

高橋克実
私のみ初参加、そして最年少です。稽古場では若手扱いをしてただいて、60歳を超えていると感じない現場です。初演も再演も拝見していて、観るのと演じるのでは大違いです。PARCO劇場では、節目節目でお芝居をさせていただいていて、人生の方向が変わっていくきっかけとなった作品が多いです。4人の先輩は若い頃からお付き合いのある方ばかりで皆さんのおかげでなんとかここまでたどり着けました。12月をより楽しくさせるようなお芝居にとなっておりますので、ぜひ観に来てください。

浅野和之
初日はどの作品もそうですが、徐々に緊張が高まっています。来年1月の大阪大千穐楽まで怪我のないように完走したいと思います。この作品は70歳の生態系を見ているだけでも楽しいとは思いますが、期待を裏切らないような作品になっているので、楽しみにしていてください。記憶力は確かに少しずつ衰えておりますが、舞台は円熟味を増してもっとよい作品に仕上がっていますので、発酵しすぎないよう手前で頑張りたいと思います(笑)

大谷亮介
皆さんほぼ70代、克実さんのみ60代で若手ホープのような感じになっておりますが、皆さまの心や思い出に残るような舞台にしたいです。稽古を重ねていて、いつの間にか自分がアイルランド人になったような気持ちになっております(笑)。この作品がご覧になったお客様の、ささやかなクリスマスプレゼントになればいいなと思っておりますので、お客さまが楽しかったなと思っていただけるように頑張ります。

平田満
スタッフ&キャストが全員信頼できる人達なので、良いチームワークで最後までいけたらと思っています。3回目となりますが、(高橋克実さんが入って)新たに魅力が増した『海をゆく者』になっているかと思います。多分僕らにとっては最後の『海をゆく者』になるかと思いますので(笑)お見逃しなく!男5人でみすぼらしい恰好してますけど、作品自体は最後に温かい気持ちが伝わると思いますので、ご覧になって損はないと思います。暮れの忙しい時に恐縮ですが、皆さまにお越しいただけることを願っております。


◆クリスマスのお話しという事で、ご自身がサンタだったら、どなたに何をプレゼントしたいですか?

小日向 4人(高橋、浅野、大谷、平田)に1日だけ20代に戻れる薬をあげたい。
高橋 自分に初日でも狼狽えない薬をあげたい。
浅野 奥さんに温泉かなぁ。
大谷 友達に介護をしている人が多いのでお金をあげたい。
平田 世の中の寂しい人に友達をあげたい。

 

◆あらすじ◆

アイルランド、ダブリン北部。海沿いの町にある古びた家に、若くはない兄弟が二人で暮らしている。兄のリチャード(高橋克実)は大酒のみで、最近、目が不自由になり、その世話のために戻ってきたという弟のシャーキー(平田満)は、酒癖の悪さで多くのものを失い、今は禁酒中。陽気で解放的な性格のリチャードは、クリスマス・イヴも朝から近所の友人アイヴァン(浅野和之)と飲んだくれ、シャーキーが顔を合わせたくないであろう男ニッキー(大谷亮介)を「クリスマスだから」とカードに誘ってシャーキーを怒らせる。さらには、ニッキーが連れてきた一人の男、ロックハート(小日向文世)。彼こそが、シャーキーが忘れたくとも忘れられなかった男だった。

 

舞台写真

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司

撮影:細野晋司