京極夏彦×シライケイタ×新木宏典 舞台『死ねばいいのに』舞台写真&開幕コメント到着!

2024.01.20

新木宏典&阿岐之将一 (撮影:深田大介)

1月20日(土)、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで舞台『死ねばいいのに』が開幕しました。

「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「百鬼夜行シリーズ」や「巷説百物語シリーズ」など、数々のベストセラー作品を生み出してきた京極夏彦。その京極作品の中でも異色とも言える本作は、究極のミステリーとの呼び声高く、他に類を見ない人間の内面を炙り出した作品となっております。小説家のみならず、妖怪研究家、グラフィックデザイナーやアートディレクターと多岐に渡る経歴を持つ京極夏彦の珠玉の名作がついに舞台化となります。
本公演は、原作者・京極夏彦文壇デビュー30周年記念の一環として上演いたします。

脚本・演出は、2023年7月に座・高円寺の芸術監督に就任したシライケイタ。原作をもとに描いた脚本・演出やオリジナルの劇作を得意とし、劇団のみならず外部での演出も数多く手がけています。人間の本質を追求し、メリハリのある演出手腕にて注目されているシライケイタは、『死ねばいいのに』が炙り出す人間の本質をどう具現化するのかー

主人公・渡来健也を演じるのは、演技力にも定評がある新木宏典。40歳の誕生日を機に、「荒木宏文」改め「新木宏典(あらきひろふみ)」として心機一転し活躍中。舞台を中心にテレビでも活躍してきた新木が、これまでの経験を活かし、本格的なセリフ芝居への挑戦として新たな境地が期待されます。そして、主人公と対峙する六人には、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子と福本伸一といった実力派のメンバーたちが集結し脇を固めます。新木宏典をはじめとする実力派俳優たちと演出・シライケイタ、そして京極夏彦ミステリーが織りなす人間の本質に迫った舞台にどうぞご期待ください。

初日を迎えた本作より舞台写真と新木宏典、シライケイタから初日コメントが到着しましたので掲載いたします。

 

コメント

新木宏典
いよいよ幕が上がるのかと思うと、とても楽しみであり、また、怖くもあり、なんだか不思議で複雑な心地良い気持ちです。原作を読んだ時は静かで暗い夜の海のようなイメージでした。稽古を進めていく中で、感情の変化が大きく、とてもリズミカルな…、風の強い日の夜の海に、今は感じるようになりました。これは舞台というエンターテイメントで見せる上で生まれた世界に思います。原作をご覧になった方にも楽しんで頂けるよう、舞台を通して原作にも興味を持って頂ける舞台版の『死ねばいいのに』を精一杯お届けする所存です。


シライケイタ(脚本・演出)

いよいよ開幕です。救いようのないタイトルの作品ですが、稽古場はとても明るく、楽しい現場でした。それは、「死ねばいいのに」というキーワードと背中合わせにある「精一杯生きなさいよ」というメッセージを、全てのキャストとスタッフが必死に体現しようとしていたからだと思います。そう、辛いことも多いけど、きっと楽しいものだと思うんです、生きるって。観ていただいた方にそう思って頂きたくて、精一杯作りました。舞台上で必死に生きる俳優達を、どうぞ目撃して下さい。お待ちしています!!

 

舞台写真

新木宏典&伊藤公一 (撮影:深田大介)

新木宏典&宮崎香蓮 (撮影:深田大介)

新木宏典&津村知与支 (撮影:深田大介)

新木宏典&魏涼子 (撮影:深田大介)

新木宏典 (撮影:深田大介)

新木宏典 (撮影:深田大介)

福本伸一 (撮影:深田大介)

 

【STORY】

死んだ女のことを教えてくれないかー
三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。彼女と関係のある6人の人物の前に、渡来健也と名乗る無礼な男が突然現れる。
健也との交わらない会話に、苛立ちや焦燥を顕にする6人だったが、彼の言葉にハッとさせられる。問いかけられた言葉により暴かれる嘘、さらけ出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。渡来健也との対話の先にある「死ねばいいのに」という言葉が導く結末とはー。