「中村雅俊芸能生活50周年記念公演」製作発表会見レポート

2024.05.14

写真前例 左から)玉野和紀、久本雅美、中村雅俊、コロッケ、田中美佐子
写真後列 左から)松田悟志、林翔太、小川菜摘、土生瑞穂

俳優、歌手として、長きにわたり第一線を走り続ける唯一無二のアーティスト・中村雅俊。芸能生活50周年を迎える2024年6月、集大成ともいえる記念舞台 明治座「中村雅俊芸能生活50周年記念公演」を上演する。公演は昭和歌謡音楽劇とコンサートの二本立てで、中村の多彩な魅力を存分に楽しめる構成だ。
製作発表会見には、中村雅俊、コロッケ、久本雅美、林翔太、土生瑞穂、小川菜摘、松田悟志、玉野和紀、田中美佐子が登壇した。

玉野は「お話をいただいた時に本当に驚き、喜びでいっぱいになりました。気合い入りまくりです。さらにこの豪華メンバーですから、面白くないわけがない」と自信たっぷり。
中村は「1974年に『われら青春!』でデビューし、振り返るといい思い出ばかり残っています。そんな中、50周年の節目に豪華な皆さんと仕事ができる喜びを噛み締めながら素晴らしい舞台を作り上げたいと思っています」と意気込んだ。

コロッケは「僕は中村さんがすごく好き。中学生の頃に憧れていた『俺たちの旅』は、「友達とは一生付き合っていけるものである」とか、いろいろな教えをもらえたドラマ。ご一緒できるのを心待ちにしていました。みなさん、モノマネはどうするんだろうと気にしていると思いますが、邪魔にならないようにやりたいと思っています」と熱量を持って話し、久本も「私も中村さんの大ファン。高校の頃に『俺たちの旅』の最後に出てくるいい言葉をノートに書き写していました。そんな方の50周年の舞台に出演できるのは光栄です。看板娘として舞台に華を添えられるように頑張りたいと思います!」と力強く語る。

林は「中村さんの50周年記念という特別な公演に参加できてすごく幸せです。先日顔合わせと本読みをしたんですが、みなさんがバラエティ番組のようなトークを繰り広げていて。僕はバラエティ経験がほとんどないので、お芝居に加えてバラエティの勉強もさせていただこうと思っています」と、様々な面で先輩たちから学ぼうと意欲充分。

土生は「家族も大好きなあの中村さんの50周年記念、緊張もありつつ嬉しかったです。私が演じるのは、みんなに可愛がられて甘やかされるようなキュートな子。玉野さんがタップを踏みながら「美味しい役だね」とおっしゃってくださいました。みなさんの背中を見て、いいところを盗んで、キャラクターの魅力を伝えたいです」と話す。

小川は「私は15歳の時に中村さん主演の『ゆうひが丘の総理大臣』でデビューしました。そこから時を経て再び共演できるということで、演劇を続けてきて良かったとつくづく思っています。みんなと一丸となって最後まで駆け抜けたいです」と意気込み、松田は「中村さんとはここ数年、同じ事務所・同じマネージャーで、直接の先輩として尊敬させていただいています。やる気がから回らないように気をつけ、皆さんと力を合わせて最高の舞台にしたいと思っています」と気合を入れた。

田中の「裏で待っていたら、雅俊さんがダジャレとかを言ってて。前にドラマで夫婦役を演じたのは3、40年前。あの頃のイメージと全然違う(笑)。私もそんな歳になったんだなあと改めて実感しました。あと、ドラマでご一緒していた時、雅俊さんのモノマネが得意だったんです。思い出してどこかでやれたら」というコメントに、久本が「そんなこと言うなら今やるしかないよ!」と煽るが、中村は「似てないんだからやめた方がいいよ」と止め、周りから笑い声が上がる。田中は「50周年を楽しみにしていらっしゃるファンの方のためにも楽しく頑張りたいと思います」と笑顔でまとめた。

豪華出演陣については、中村が「喜劇になりそうなメンバーですが、あまりやったことがないので危機感がありました。でも、顔を合わせて話していると絶対うまくいくという確信が生まれましたね」と手応えを語る。会見の時点では3日ほど稽古をした状態とのことで、「すでにいろいろな方向にお芝居が変わっています。初めてに近い感覚で、いい危機感を持って稽古しています」と話す中村に、コロッケが「中村さんが今までやったことのない動きなどもあるので、かなり楽しんでいただけるんじゃないかなと。お茶目な中村さんが見られます」とアピール。久本も「みなさんのキャラが素敵。私自身はアドリブを入れながら膨らませたいと虎視眈々と狙っているところです。台本に+αで思いが乗っていい感じになるんじゃないかな」と自信を見せた。

最後に中村は「文字通り“歌って踊って泣いて笑って”の欲張りな作品です。13年前、東日本の震災と戦った人たちの人間模様が描かれています。絶対に楽しめると思うのでぜひ足をお運びください」と締め括った。

本作は2024年6月2日(日)~18日(火)まで、東京・明治座で上演される。

取材・文・撮影/吉田 沙奈