タカハ劇団 第15回公演『僕らの力で世界があと何回救えたか』2019年2月、下北沢 小劇場B1にて上演!

2018.11.29

高羽彩主宰、タカハ劇団新作公演「僕らの力で世界があと何回救えたか」
失踪したアマチュア無線部仲間の真相に迫る、すこし苦めのSFグラフィティ

写真は左より、大久保祥太郎・斉藤マッチュ・松澤 傑・小園茉奈・内藤栄一・もたい陽子・若狭勝也・松永玲子

 

2019年2月、下北沢 小劇場B1にてタカハ劇団第15回「僕らの力で世界があと何回救えたか」の上演が決定!第29回下北沢演劇祭参加作品でもある本作は、高校時代にアマチュア無線部だった3人が7年ぶりに再会、失踪した仲間の“リョウタ”の失踪の謎に迫るSFグラフィティ。テレビアニメ『魔法使いの嫁』(2017)や、『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』(2018)などの脚本を手掛けるなど、脚本家としての活躍の場を広げる高羽彩の書下ろし作品となる。

キャストには、阿佐ヶ谷スパイダースの新劇団員でもあり「オイディプスREXXX」にも出演する実力派若手俳優・大久保祥太郎、大河ドラマ『真田丸』や今秋公開の映画『ギャングース』にも出演の斉藤マッチュ(20歳の国)、映画・ドラマ・CMなど映像作品にも多く出演している松澤傑、坂元裕二の書き下ろし「またここか」にも出演し注目を集める小園茉奈(ナイロン100℃)、風姿花伝プロデュース「THE BEAUTY QUEEN OF LEENANE」などに出演の内藤栄一、舞台・映像・声優と活躍の場を広げ11月の舞台「実は素晴らしい家族ということを知ってほしい」にも出演のもたい陽子、KAKUTAの劇団員で多くのプロデュース公演や映像でも活躍している若狭勝也、そして、ナイロン100℃でキーパーソンとなる役を多数演じ今秋上演のKERA・MAP #008 「修道女たち」でも好演の松永玲子がといった実力派俳優が集結。

高校教員の板垣(大久保祥太郎)は、町おこしイベント『サイエンス祭』への出店を手伝わせるため、かつてアマチュア無線部の仲間達だった朝利(斉藤マッチュ)と望月(松澤傑)を呼び寄せる。久々の再会に会話も弾むかと思いきや、3人の関係はどこかぎこちない。というのも高校生当時、彼らの仲間で無線部のエースだったリョウタが行方不明になっていたからだ。祭前夜、リョウタの失踪をめぐってそれぞれの思惑が錯綜する。

果たして彼らは、リョウタ失踪の真実に辿り着くことが出来るのか――。

 

【あらすじ】
元アマチュア無線部の三人が、7年ぶりに母校で再会する。
薄暗い校舎、今はもう廃部になってしまった無線部の部室の片隅で、古ぼけた無線機から懐かしい声が聞こえてくる。
それは7年前に失踪したきりになっていたもう一人の部員、リョウタの声だった――

ともだちがいなくなった。
いなくなったきり、みつからなかった。
ともだちの不在をおきざりにしたまま、僕らはおとなになった。
でも最近おもう。

ほんとうにおきざりにされたのは、僕らだったのかもしれない。

 

【コメント】
≪脚本・演出 高羽彩≫
過去に置き去りにしたまま、なんとなくずっとその“置き去りにした何か”に後ろ髪を引かれ続けて、いつのまにかその重力に身動きが取れなくなる……。
そんな“何か”ありませんか?
私はあります。
この作品は、そんな“何か”にまつわる物語です。
これまでの作品でも「失ってしまったもの」「取り返しのつかないこと」を多く扱ってきましたが、今回はなぜ自分がその題材に惹かれ続けているのか、この根幹に立ち返っています。
タカハ劇団のエッセンスがギュッとつまった作品であると同時に、松永玲子さんや大久保祥太郎さんをはじめとする初顔合わせの俳優さんたちの力を借りて、新しい一面もお見せできるのでは?と私自身楽しみにしています!
どうぞ、ご期待くださいませ。

 

【タカハ劇団とは】
高羽 彩が脚本・演出・主宰をつとめるプロデュースユニット。2005年、早稲田大学にて旗揚げし、大学内外より高い評価を得る。日常に普遍的に存在しているちいさな絶望や、どんな壮絶な状況でも変わることのない人間の些細なあり方、生き方を笑い飛ばしながらすくい取る、リリカルでクールな作風が特徴。