木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』中村米吉が和楽器で奏でられた“歌舞伎版「異界送り」”を舞うスペシャル映像公開!

ベールに包まれていた中身が遂に明らかになっていく
ユウナ役・中村米吉が光の中で美しく舞う
鎮魂のための儀式異界送りスペシャル映像公開

3月4日(土)~4月12日(水)にIHIステージアラウンド東京豊洲にて上演される、木下グループpresents『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』のユウナ役・中村米吉による「異界送り」のスペシャル映像が到着した。

『ファイナルファンタジーX』のストーリーにおいて、キーポイントの一つである「異界送り」。その儀式には、亡くなった人々の魂を鎮めるという役割があり、夕焼けの浜辺でユウナが初めて儀式を行うシーンは、『ファイナルファンタジーX』の中でも名シーンの一つに挙げられる。

動画内には、主人公ティーダが初めて「異界送り」を見た際の「不思議で……少し恐ろしい儀式」「もう見たくないと思った」というセリフも登場。原作への敬意とこだわりが詰まった動画となっている。

また、使用されている楽曲は、本公演で実際に使用される楽曲の一つだ。
ゲームミュージック界の巨匠、植松伸夫氏が『ファイナルファンタジーX』で制作した「異界送り」。今回の歌舞伎化にあたり、この名曲を『新作歌舞伎風の谷のナウシカ』でも作・編曲を担当し、本作では音楽監督を務める新内多賀太夫氏がアレンジ。ファンタジーの世界を笛や胡弓、箏、打楽器など和楽器を使い歌舞伎の楽曲として表現し、新しい『ファイナルファンタジ―X』を一層盛り上げる。原曲の神聖さをそのままに、歌舞伎の中の鎮魂の儀式として説得力のある和風楽曲となった!

舞いの振付を担当した尾上菊之丞氏は「異界送り」の儀式を日本舞踊にアレンジ。繊細な和楽器によって奏でられる音楽と美しい舞いで、何度も見たくなる幻想的な「異界送り」の様子に、3月からの上演が待ち遠しくなること間違いなし!

木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』ユウナ「異界送り」スペシャル映像

中村米吉(ユウナ役) コメント

真冬の冷たいコンクリートの床を素足で感じながらの撮影。
その冷たさは、ユウナが初めて異界送りをしたキーリカ島の海の温度を私も体感したような、そんな気持ちになりました。緻密な撮影プランのもと、繰り返し無心で踊る、それは本当に異界に向かってひたすら祈るような時間。
この撮影で触れたその質感を舞台の上から皆様に届けられるよう勤めます。
是非劇場での異界送りにもご期待ください。

尾上菊之丞(振付) コメント

ユウナの舞を再現することを第一に、FFXで描かれている「異界送り」の断片から日本舞踊の様式で全体を創造し、歌舞伎版「異界送り」を創作しました。舞踊とは、目に見えない死者の魂や神仏と交わる唯一の手段。哀しみだけではなく愛や希望、様々な感情を想起させるようなシーンにしたいと思っています。

新内多賀太夫(音楽監督) コメント

「異界送り」は陰と陽が隣り合わせにありながら、人々の想いが昇華されていく儀式です。幻光虫が七色に輝く風情を日本古来からある五色の意味と通じ合わせ、和楽器の音で表現し、御霊鎮めをする巫女を想起させる巫女鈴と鈴(りん)を用いて七色を構成しました。魂が浄化される様を顕現したいという願いで作っています。