ミュージカル『AGATHA(アガサ)』 製作発表記者会見レポート

今年の7月から9月にかけて、東京・愛知・大阪・福岡で上演される、ミュージカル『AGATHA(アガサ) 』。
本作は、韓国で再演を重ねている人気ミュージカル作品で、アガサ・クリスティ没後50年の節目となる
2026年、日本初上演となる。イギリスを代表する推理小説家で“ミステリーの女王“と呼ばれたアガサ・クリスティが失踪した実話を基に、これまで明かされることがなかった11日間の謎を追う物語。

主演のアガサ・クリスティ役には日本ミュージカル界のトップランナーとして様々な作品に出演する 花總まり。さらに、黒羽麻璃央渡邉蒼上原理生原田優一東山光明内田未来丸山泰右保坂知寿 ら、実力派キャスト陣が出演し、複雑に絡み合う物語に深みを与える。
重厚な物語と壮大な音楽、そして、ミステリーの女王が綴る「もっとも完璧なミステリー」、謎が交錯する心理劇に乞うご期待。

今回は、公演に先駆けて行われた製作発表記者会見の様子をお届けする。

歌唱披露

1曲目「悪夢」

作品の世界へと誘う壮大なオープニングナンバー。
夢の中で苦しい記憶に追い詰められていくレイモンド(渡邉蒼)の姿を表現している。

歌唱:渡邉蒼、上原理生、原田優一、東山光明、内田未来、丸山泰右、保坂知寿

2曲目「捜査協力」

失踪したアガサの手掛かりを探すレイモンドに、記者・ポール(原田優一)が捜査協力を持ち掛けられる場面。アガサが執筆中の「新作」に興味を示した編集長・ニューマン(東山光明)も加わり、アップテンポでコミカルな曲調に乗せて、それぞれの思惑や野心が交錯するスリリングなナンバー。

歌唱:東山光明、原田優一、渡邉蒼

3曲目「闇の刻印」

アガサが書き上げた原稿に対して納得のいかないロイ(黒羽麻璃央)が、自身の想いを表現する楽曲。妖しさ漂いつつも美しい旋律が印象に残るナンバー。

歌唱:黒羽麻璃央

4曲目「夢の中」

自分だけの空間に身を置くアガサが自身の揺れ動く内面を歌い上げる、緊張感溢れる楽曲。

歌唱:花總まり

キャストコメント

花總まり

この話の根本にあるのが、アガサ・クリスティが、実際行方不明になり、そしてその期間の記憶がなかったっていう実際に起こったことなんですね。
それをモチーフにしたミュージカルになっているので、この作品自体が、ミステリーというか、推理小説っぽい。ですので、もちろん楽曲も素晴らしいですけど、実際お客様としていらっしゃった時に、自分が謎解きをするというような感覚で見て頂けたら、楽しいというか、一体感が生まれるんじゃないかなあと思うので、ぜひそういう感覚を持って見て頂けたらいいかなと思います。

黒羽麻璃央

謎の男です。あまり言うなと言われているので、謎のままにしておきます。よろしくお願いします。
もう本当に一冊の推理小説を読んでいるようなストーリーになっていると思いますので、観劇いただきながら、何だ何だ何だ?っていう風に考えて、感情移入しながら、ストーリーの考察だったり、推理というのをしたりして一緒に楽しんで貰えるんじゃないかなという風に思っています。あとは本当に素晴らしい楽曲がたくさんありますので、そちらも是非楽しみにしていただければなと思います。


渡邉蒼

僕はこの直前まで7歳の役をあるミュージカルで演じていたんですけど、今回も13歳から40歳まで幅広く演じて参ります。
すごくいい戯曲であると堂々と言えます。読み終わった後の読後感が、ちょっと日本のミュージカルで感じたことのない感覚でした。僕は凄いこういう作品好きで、普遍的なテーマが1本通っているというか。こういう感覚になったのは、本当にクリストファー・ノーランの映画を見た後みたいな感覚でした。2幕がどんどん大変なことになっていくんですよ。僕らも本当にその迷宮に張り込んでいくような覚悟で演じないと、不意を突かれそうな劇曲になっていくので、そこにお客さんも一緒に飛び込んでいただいて一緒に楽しんでいけたらいいなと思っております。

上原理生

今作品の日本初上演にこうして携われますことを心から光栄に思っております。
稽古が始まって感じているのは、ほんとに良く出来てる作品だなっていうのを痛感します。歌稽古をしてまず音楽を聞いて、音楽が凄いよく出来てるなっていう印象と、読み合わせもして、あっ、物語の中で歌うとこういうことなんだねっていう音楽のことが分かったり、立つとまたさらに分かって、非常に良く作られた構造の作品だなっていう印象で、純粋にそれだけでも楽しんで貰えるのかなと思います。あと、目をつけどころ面白いですよね。実際にあった11日間の失踪という事実を、事実は小説より奇なりと言うか、その中いったい何が起こったのかっていうのを楽しみにして貰えたら良いかなという風に思います。

原田裕一

以前、花總さんとはフランス国王と王妃の役で夫婦を演じさせていただいたんですけれども、今回はしつこく追う記者ということで。花總さんからすごく冷たい視線を舞台上で向けられるということで、とても寂しい気持ちになっているんですけれども(笑)
夫の座は(上原)理生くんに譲りたいと思います、今回に関しては。
我々も複数役をメインキャラクター以外にもやっていますので、観終わった後に、この人数でこのミュージカルをやっていたんだなって思って頂けたら嬉しいなと思ってます。もう稽古が始まっているんですけども、最初から私ども汗だくで今やっておりまして、千秋楽近辺は、あっ麻璃央くんかな?優一くんかな?ってちょっと見間違えるんじゃないかってくらい、私も細くなっているんじゃないかなという風に思っております。笑っていただいていいんですよ。よろしくお願いします。

東山光明

結構シリアスな作品なんですけども、カンパニーはすごく明るくやっておりますので、これから稽古も楽しみです。
本当に全員で、この人数全員で、歌もそうですし表現とか、踊りもね、ちょっとあるので。もう初めからもう4曲ぐらいまではずっと僕ら出てるんですよね。でも”誰で出てるか”という所はそこも謎ですし、もう曲が鳴り出したら止まらないノンストップみたいな、そういうスリルというか、作品だと思います。よろしくお願いいたします。

内田未来

私は上原さんが演じるアーチボルドの秘書の役を演じさせていただきます。
私はまだ稽古始まって間もないですけど、緩急がすごく美しい作品だなと感じていて、華やかなところと、ミステリーというか、緊張感というか、空気の揺らぎみたいなのを、凄く演じながらも感じるところが多くて、そこにお客さまが引き込まれて頂けたらいいなと思って、そこが凄く魅力かなと思います。

丸山泰右

僕としましては本当に豪華な皆さんに混ぜていただいているという感覚が拭えず、今日を職場体験のような感覚で1日を過ごしております。選んでいただいた皆様、明治座さん、関わっている皆様に恩返しができるように作品の一端になれるよう、稽古に励んでいきたいと思っております。
作品自体、普遍性みたいな、元々作られた方の願いみたいなものが、作品を通して押し付けがましくなくそっと来る感じがすごくて。
まだ歌稽古なんですけど、全部やり終わった後に「くぅ」ってなるというか、すごい伝えづらいことを言ってるんですけども、その感覚を早く皆さんと共有したいって思ってます。

保坂知寿

私は長年アガサに仕える忠実なメイド、ベスという役を演じさせていただきます。
コンパクトなカンパニーですけど、すでに楽しい感じになっているので、このみんなで一緒に頑張っていきたいと思います。
これからまだ1ヶ月以上あるので、すごく豊かな作品になるのではないかと思っています。
あと、見に来てくださる皆さんも、アガサを見ようと思ったらアガサ・クリスティの本はもしかしたら読んでこられたりするのかもしれないですけど、もし何も見ずゼロでいらしても、アガサ・クリスティの作品の色とか空気感とか、受け取れるものがこの作品にも満たされています。見終わった時に、「あ、アガサ・クリスティってこういう作家だったんだ」とか、それをきっかけに読んでいただけたりするような、興味深い気持ちにもなるのかなと思っているので、そんなことを届けられたらいいなと思っています。

あらすじ

1926年12月3日。イギリスの有名な推理小説家アガサ・クリスティ(花總まり)がスタイルズ邸宅でのティータイムの後に突如、行方不明となった。
未完成の「迷宮でのティータイム」と共に……。
11日後、ハイドロホテルで見つかった彼女はこの間の出来事を覚えていなかった。
それから27年後の1953年。
スランプに陥った天才作家レイモンド(渡邉蒼)は、繰り返す悪夢の糸口となる自身の過去の記憶を取り戻すため、アガサ失踪事件を再び追い始める……。

当日、アガサとティータイムを共にしたのは、アガサの夫で元空軍大尉のアーチボルド(上原理生)、アガサの私生活に執着し執拗に追い回している記者ポール(原田優一)、新作を心待ちにしているアガサの担当編集長ニューマン(東山光明)、アガサ夫妻を支えるアーチボルドの秘書ナンシー(内田未来)、アガサ失踪事件を担当する警部エリック(丸山泰右)、そして、アガサに長年仕えてきた忠実なメイドのベス(保坂知寿)。

「迷宮でのティータイム」を見た唯一の証人であるレイモンド。
アガサがハイドロホテルで出会ったミステリアスな男性ロイ(黒羽麻璃央)。

そして、記憶を失ったアガサ。 アガサが失踪した11日間。彼女にいったい何があったのか――?