佐野真白・松井遥己(かわいいハート)インタビュー|Sanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』インタビュー連載企画第4弾!

サンリオの人気キャラクターが登場するSanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』が、IHIステージアラウンド東京で上演される。サンリオの60年間を振り返り、キャラクター誕生秘話などが描かれていくストーリーで、人気俳優らとキャラクターたちが、サンリオの大切にしている想いをミュージカルに乗せて伝えていく。

ダブルキャストでかわいいハートを演じることになった佐野真白、松井遥己の2人に、開幕を前にした想いを語ってもらった。

 

――まずは、このミュージカルに出演が決まった時のお気持ちは?

松井 サンリオピューロランドは家族でよく行っていた場所で、自分にとってなじみ深いものに関わるお仕事だったので、本当にうれしかったですね。誕生日やクリスマスなど、大事なタイミングで連れて行ってもらっていたので、特別なご褒美のある場所だったんですよ。

佐野 以前、サンリオピューロランドでお仕事をしたことがあったので、またこういう形でご一緒させていただけるのはすごく嬉しかったです。前回のお仕事も自分にとってすごく大事な時間でしたし、またご一緒できるということはあの頃の自分を認めてくれているというか…ご縁があって、本当に嬉しいです!

 

――かわいいハートって、どんなキャラクターですか?

松井 かわいいって表現がけっこういろいろあるんですよ。容姿がかわいいもあるんですけど、個人的には人に愛されるようなかわいさを大事にしています。人に安らぎとかを与えられるのが、かわいいハートなのかな。

佐野 僕は、素の時にキティちゃんとかシナモンとかと会った時に“かわいい!”ってなるんですけど、その感じのまんま板の上に立っているというか(笑)。飾らない、素の甘えを大事にしていて、末っ子感がありますね。多少の役作りはしますが、素で楽しんで立っていたら、かわいいになるのかな?と思っています。

 

――かわいいハートの好きなところは?

松井 末っ子感は僕もセリフとかから感じていて、もうコイツかわいいなーって思っちゃいますね(笑)。自分とは別モノ…ってわけでもないんだよなぁ。自分で言うのもなんですけど、かわいいんで(笑)。

佐野 だよね(笑)。でも、先ほども言ったんですけど、かわいいっていろいろな種類があるじゃないですか。だからフラットで居られるというか、変に固めすぎないで、その日の感覚や受け取り方で変えられるんですよね。それが結果的にかわいければいい。だから演じていて楽しいし、好きですね。今日はシナモロールのこのポーズがかわいい!って思っても、次の日はキティちゃんのココがかわいい!って思ったり、本当にこの世界観を存分に楽しんでます。

松井 その日の公演によって組み合わせも変わるから、その日その日で発見もあって、楽しいよね。なんか、自分って思っていたよりもかわいいものが好きなんだな、って気づきました。

 

――稽古の雰囲気はどうですか?

松井 稽古の段階からキティちゃんたちと一緒にやっていたので、そこがすごく新鮮でした。僕はキャラクターと一緒の稽古は初めてだったので…。

佐野 僕は前にマイメロディと一緒にやっていたことがあるんだけど、やっぱり新鮮だった?

松井 なんかもう疲れっていう概念が無くなるよね(笑)。稽古ってやっぱり大変なこともあって、キツイって思うこともあるんだけど、この現場はキティちゃんたちと一緒にやれて、稽古なんだけど癒されてましたね。本当に毎日が楽しくて、稽古場に行くのが楽しみでした。

佐野 このミュージカルは、サンリオピューロランドのMiracle Gift Paradeがもとになっているんですけど、いわゆるアニメとか漫画のような原作はなかったので、結構模索した稽古期間でした。組み合わせも決まっていないので、相手が変わると雰囲気も変わるし、その日その日で変えてみたりしていましたね。キャラクターさんもダンサーさんもすごいテンションや明るいパワーで来るので、僕たちも負けていられないな、って思ってましたね。そういう中で、かわいいハートを役者が演じる意味を見つけたかったので、まずは同じスタートラインに立つためにテンションは高く!って考えていました。

 

――ストーリーの魅力的なところは?

松井 サンリオが生まれた話とか、闇の女王のストーリーとか、Miracle Gift Paradeでは描かれなかったことが描かれているのはやっぱり魅力ですね。このミュージカルならではだと思います。闇の女王には、共感と言うか誰しも思うことだよね、っていう部分もあって、お子さまにも、大人の方にも刺さるんじゃないかな。

佐野 ストーリーの中で、それぞれの想いがすれ違ってしまう場面があるんですが、奇しくもそれがすごくきれいな重なりになっちゃうんです。悔しいけど、美しい。清らかだけが美しいんじゃないんだな、というか。すごく惹き込まれますね。

松井 あと、僕が好きなのは断然「KAWAII FESTIVAL」ですね。あんなに何回も聞いても飽きない曲って、そうそう出合わないですから。

佐野 遥己くん、好きだよね!

松井 どんなにヘコんでいても、元気になれる。全部がポジティブだし、お客さんも参加できるシーンでもあるので、大好きです。

佐野 僕はどんな作品でも冒頭が好きというか。どんな作品でも、冒頭が肝心だと思っているんです。どれだけ引き込めれるかなので。そういう意味で、今回は自信があります!パレードがお好きな方にとっては、劇場になることで少し固くなっている方もいると思うんです。そこをほぐしたいと思っていて、劇場だけどパレードと一緒なんだよ、っていうのを冒頭で伝えたいですね。

 

――仕事を頑張るためのエネルギーはなんですか?

松井 お風呂かな?夏場でもしっかり浸かります。シャンプーとかも気分によって変えたりしてますね。甘い香りのやつとか、ちょっとスパイシーな香りのやつとか…なので、お風呂は長めです。その日の良かったこと、悪かったところを見つけて、また明日に備えるための時間ですね。

佐野 僕は、電話ですね。おうち時間が長いので、人と話すことが少なくなってしまっているからというのもあるかも知れないんですけど、もともと電話が好きで。お互いの近況報告とか、役者の先輩に電話したりしちゃいますね。本当に悩んでいるときは、母に電話で相談します。声を通して得られるものの大切さが増しているような気がします。今回のミュージカルでも、声に感情を乗せて届けますよ!

 

――楽しみにしている方にメッセージをお願いします!

松井 この世界をより多くの人に伝えるために、しっかりと準備をしてお届けしたいです。このシアターも360度という本当に他にない劇場なので、この劇場でしか体験できない“かわいい世界”を、ぜひ体感してもらいたいです!

佐野 今の時期、いろいろ疲れちゃうことや重いこともあると思います。でも、このミュージカルを観れば、全回復しちゃいます!僕は全回復しましたから。だから、とにかく観て欲しい。人それぞれに正解ってあると思うんですけど、観ていただければ、何か一つ、心に生まれてくるものがあるはず。心に生まれるように届けたいですし、幸せな気持ちになってほしい。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!

 

取材・文:宮崎新之

 

©2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L626023