ローチケ演劇部presents はじめてのミュージカル「今月のあの人の“今キニナル”」 第12回『デスノート THE MUSICAL』:甲斐翔真 

★今回は、はじめて“出演する”ミュージカルについて、『デスノート THE MUSICAL』夜神月役・甲斐翔真さんにお話しを伺いました。

 

“何十年後になるかは分からないけど、いつかミュージカルに出演したい”という願望はこの業界に入ってからずっと持っていました。でもまさかこんなにも早く『デスノート』への出演が叶うなんて、自分でも正直驚きです。

『デスノート THE MUSICAL』と言えば、誰もが知っている漫画原作を、(ブロードウェイの作曲家)フランク・ワイルドホーンさんの音楽、そして栗山民也さんの演出でミュージカル化された人気作品。しかも2015年の初演では大先輩の浦井健治さん・柿澤勇人さんがWキャストで主演されているということで、既に何拍子も揃っていますし、ファンの方もたくさんいらっしゃる大きな看板作品だと思います。

それを2020年公演では、オールキャストが一新され、僕は村井良大さんとWキャストで主演のライト(夜神月)を務めさせて頂きます。
僕は今回初舞台にして初主演ということで、今はとにかく村井さんの背中を見て、死に物狂いで付いていこうという想いだけですね。一流の舞台に立つためには、一流の役者になれるくらいの、一流の努力をしなければいけないと思っています。舞台は“生もの”だから、ダイレクトにお客さんに伝わってしまいますもんね。努力の成果も、さぼった成果も(苦笑)。

「ローチケさんなので…」と、ローチケの頭文字“ロ”を指で作って下さった甲斐さん

 

『デスノート』は有名な題材だからこそ、まだミュージカルを観たことがない方にもぜひ劇場に足を運んで頂きたいですね。

物語の舞台は日本だし、日本でミュージカル化されている作品なので、日本人には感性的にもハマる部分があると思うんですよ。ライトとLのせめぎ合いや、正義と悪の対比…そういった表裏一体の感情は、人間誰しもが持っている本質のようなものじゃないかな。それもあって、観た後にすごく考えさせられるんです。「正義ってなんだ?悪ってなんだ?」という風に。

とにかく劇場で観て頂けたら、この作品の世界観・魅力が100%伝わると思います。そのために僕は全力を超えるくらいの勢いで稽古する!今はそれだけですね。

 

■ミュージカルの魅力

僕がミュージカルを観て常々いいな~と思うのは、“ゾワッ”とする感覚。これ、文字で伝わるかな(笑)?いま目の前で凄いことが起きていて、すごい芸術に触れている。その時の“ゾワッ”とする鳥肌感が僕はたまらなく好きですね。
今までは色んなミュージカルを観て“ゾワッ”と鳥肌が立つ感覚を味わってきましたけど、次は僕が皆さんの鳥肌を立たせられる立場になるわけですよね。いかにお客様を“ゾワッ”とさせるか…鳥肌立たせたい俳優です!(笑)

 

■こぼれ話

『デスノート THE MUSICAL』の楽曲を手掛けるフランク・ワイルドホーンの音楽について伺うと、「ワイルドホーンさんが本当に大好きで!特にミュージカル『ジキル&ハイド』は史上最高に好き!」と語る甲斐さん。将来的に演じてみたい役については「色々ありますが、ジキルは絶対に演じたい!2・3世代次は僕が絶対やっていたいですね」と力強くコメントくださいました。
筆者は彼が務めるミュージカルを未観劇なものの、その強く真っすぐな目を見て「彼なら必ず有言実行してくれるだろう」と信じてやまないのでした…。次世代のミュージカルスターに期待が高まります!

 

■甲斐翔真

1997年11月14日生まれ 東京都出身。2016年にテレビ朝日系『仮面ライダーエグゼイド』のパラド役としてテレビドラマ初出演。以降、「覚悟はいいかそこの女子。」「君は月夜に光り輝く」など話題映画にメインキャストとして出演。2020年1月より上演される『デスノート THE MUSICAL』が初舞台・初ミュージカル・初主演となる。

 

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