“今月の”優先順位高めです 【2020年2月号】

2020.02.01

「あれもこれも観たい!でも時間は限られている…」

こういった時はどうしても優先順位をつけてしまうもの。

そんな“優先順位高め”な公演を、ゆるっとご紹介いたします。

演劇ジャーナリスト・徳永京子の優先順位高め!

普通の公演の他にTPAM、更に岸井大輔さんが仕掛けた「形」があり、ただでさえ日数の少ない2月(特に中旬)は、心で泣きながらスケジュールを立てました。その中で揺るぎない絶対1位は烏丸ストロークロック『まほろばの景2020』。2年前の初演が素晴らしかったこと、柳沼昭徳さんが書くせりふは今、日本で最も官能的だと思っていることなどが理由です。そして史上最年少で本多劇場で公演を打つ劇団あはひ『どさくさ』も。

徳永京子
観たお芝居の感想は、Twitterか朝日新聞首都圏版か『演劇最強論-ing』かnoteで書いたり、「はなすよる」というイベントで話したりします。

Twitter:@k_tokunaga

ライター・横川良明の優先順位高め!

安西慎太郎 一人芝居 「カプティウス」
僕は、舞台俳優が好きだ。舞台俳優という生き方が好きだ。そして今、20代の舞台俳優で、最も野心的で、最も挑戦的な活動をしている一人が、安西慎太郎だと思う。
彼は決してただ端正なだけの俳優ではない。彼の芝居には、熱がある。観る人を離さない引力がある。彼は心底演劇を愛している。そしてこれは本人に直接確認したわけではないので想像でしかないけれど、常にある種の問題意識と、同じぐらいの夢を抱えている気がする。そんな筋金入りの舞台俳優・安西慎太郎が自ら企画した初めての一人芝居。
観ないという選択肢は、僕にはない。

横川良明
ライター。演劇・映像を問わず幅広く取材。演劇集団キャラメルボックスと惑星ピスタチオに魅せられて演劇の世界へ。観る人に情熱と希望を与えてくれるようなお芝居が好きです。

Twitter:@fudge_2002

ライター・河野桃子の優先順位高め!

シェイクスピアを上演し続け35弾、阿部寛さん主演ヘンリー八世は吉田鋼太郎さんの演出も楽しみ。小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞したばかりの渡辺真帆さんと、中東の作品演出を数作手がける生田みゆきさんによる名取事務所帽子と預言者は見逃せない。シリアスな作品ばかりでなく、梅棒の新作ダンスで大笑いもしたい!とはいえ国内外の舞台があつまる『TPAM2020』でスケジュールが埋まりそう……

河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!

Twitter:@momo_com

ライター・町田麻子の優先順位高め!

2002年版にあまり良い印象がないためスルーしようとしてた音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」、音楽が宮川彬良さんだと最近気付いて、今さら優先順位が上がり中。ドリームガールズ」「チェスも観るけど、日本で観るなら原語より日本語派、歌重視の作品より総合力で勝負する作品に惹かれる派としては、それ以上に音楽劇「星の王子さま」かな?観逃した初演(2015年)の評判がすこぶる良いみたいで気になってます。

町田麻子
フリーライターと芸大生の二足のわらじ。どっちにしろミュージカル。ブロードウェイand/orロンドンに毎年行っては日本語版を妄想プロデュースするのがライフラークです。

Twitter:@AsakoMachida

ライター・釣木文恵の優先順位高め!

『ウレロ』シリーズの脚本でもおなじみ、土屋亮一率いるシベリア少女鉄道『ビギンズリターンズアンドライジングフォーエヴァー』、どんな仕掛けが裏切りがトンデモが潜んでいるのか、タイトルとコピーから探るところから楽しみは始まっています。岡山を拠点とし、老いや介護に演劇でアプローチするOiBokkeShi『ポータブルトイレットシアター』がたった1日ですが横浜に。看板俳優は93歳! 多くの劇作家・演出家に影響を与えてきた青年団・平田オリザの代表作『東京ノート』、実に8年ぶりの国内公演も観ておきたい1本です。

釣木文恵
劇場通路側の席をこよなく愛する演劇ライター。 年始に風邪をこじらせ、2020の観劇はスロースタート。咳やくしゃみの音を消すという吸音クッションの購入を検討中です。

ライター・大内弓子の優先順位高め!

2月はなぜか、泣くロミオと怒るジュリエットヘンリー八世天保十二年のシェイクスピアと、シェイクスピア関連の上演が集中している。形は違えど、登場するのはいずれも過剰なまでに生きて死んでいく人間たち。その姿を体感して燃料チャージしたい。人間の業の深さを描くという点では、劇団新派『八つ墓村』も期待。巧者が揃う劇団が見せる濃いドラマは病みつきになる。

大内弓子
演劇を中心に、ドラマ・映画などエンターテインメントの、主にインタビュー記事を執筆しています。

ローチケ演劇部_塩 の優先順位高め!

今月はやはりこちら「天保十二年のシェイクスピア」。井上ひさし×藤田俊太郎のタッグでシェイクスピアの名作の要素を盛り込んだ作品と聞けば面白くないはずがない!絢爛豪華な祝祭音楽劇。今から胸が高鳴ります!そしてもう1つは少年社中「モマの火星探検記」。2017年に初めて観て大号泣した記憶が。ファンタジーな世界観の中に込められた大きなメッセージ。観終わった後にじんわりと心が温かくなる作品です。

ローチケ演劇部_マロ の優先順位高め!

今月の私の優先順位高めは、EPOCH MAN『Maybe a Crane ~鶴かもしれない~』。1月の『鶴かもしれない』公演で抉られる衝撃を受けたので、2月公演も期待大です!続きまして、演劇・介護のジャンルを越え多方面から注目されているOiBokkeShi『ポータブルトイレットシアター』 、なんと主演は93歳!超高齢社会の課題をどのように演劇内で扱っているのか、気になります。あとは、小さいころテレビで見てあまりの恐ろしさに震え上がり、何度も怖い思いをしているのに、手で顔を隠しながら指の隙間からこっそり見ていたあの『八つ墓村』がどのように上演されるのか…こちらも恐ろしくも気になります。

ローチケ演劇部_た の優先順位高め!

『ねじまき鳥クロニクル』で何が起こるのか楽しみ(予習が追いつかない焦り…)。『第7世代実験室 第一回公演』から何が始まるのか楽しみ。劇団た組。『誰にも知られず死ぬ朝』、シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 阿弖流為』『風の谷のナウシカ』ディレイビューイングも!短い2月、うっかり忘れないようにしなくては。

ローチケ演劇部_ミ の優先順位高め!

2月は個人的コメディ月間。1本目は、劇団創立20周年を迎えた電動夏子安置システムの第42回本公演「Simulacra(シミュラクラ)」毎回、緻密に組み上げられたロジカルコメディが秀逸。2本目は、演劇集団イヌッコロの全脚本を担当する羽仁修のプロデュースユニット・羽仁プロデュースの第3弾『ハッピーハードラック』。こちらも期待のワンシチュエーションコメディ。

ローチケ演劇部_白の優先順位高め!

2月はなんだか多いですね。8年ぶりの国内上演となる、青年団『東京ノート』た組。『誰にも知られず死ぬ朝』はマスト。インバル・ピントと藤田貴大のコラボレーションが楽しみな『ねじまき鳥クロニクル』、初演も良かった『グッドバイ』に、羽衣糸井さんの作品『春母夏母秋母冬母』がどんな進化をしているのかも見届けたい。史上最年少で本多劇場で上演する劇団あはひも大注目。もちろん、劇団4ドル50セント×柿喰う客のコラボ公演もぜひに。